【作業】塗装だけでなく下地処理にもこだわりを 塗装を長持ちさせる秘訣は線上にあり

様々な外的要因で汚れる外壁。こうした汚れを完全に落とさないまま塗装すると、どんなことが起こるのか、塗装を長持ちさせるために欠かせない「洗浄」について学んでおこう。

 

洗浄せずに塗装すると塗料は1~2年で剥げる!?

外壁塗装で最も重要な工程が下地処理。その一つに高圧洗浄がある。K強い圧力によって噴射される水で、剥がれかけの塗料や藻、コケなどの汚れを洗い落とす。高圧洗浄のメリットは塗装する際に、塗料をより外壁材に密着させることができ、お住いの美観が長持ちする点。しかし洗浄は目で見てわかりにくいため、いい加減に洗浄したり、洗浄補にしっかりと乾燥しないまま塗装すると不具合が起きてくる。洗浄が不十分だと数年で塗装がはがれてしまうこともあるので注意しよう。

汚れをしっかり落とさないと、どんなに良い塗料を使っても、早ければ1~2年で剥げる。

 

根深いカビやコケにはバイオ高圧洗浄が効果的

外回りの汚れは、カビやコケなどの雑菌によるものが7割を占める。子の汚れは、バイオ高圧洗浄で根こそぎ洗い落とすことが効果的だ。木材、石材、タイルなどあらゆる素材に使用でき、通常の高圧洗浄では落としきれない0.01mmにも満たない隙間に潜むカビや藻、古い塗料などを徹底的に落とすことができる、しっかり汚れを落とすことで塗料の密着性が上がり、塗料の性能が格段に長持ちする。また殺菌消毒作用により、美観が継続するというメリットも。

 

ただの水で洗うだけの「高圧洗浄」ではなく、「バイオ高圧洗浄」でしっかりよこれを落とすべし。

 

ガイソーはバイオ高圧洗浄が標準仕様です!

外装リフォームの良しあしは、数年後に明らかな差となって現れます。塗料を長持ちさせるかどうかは下地処理にかかっているといってもいいでしょう。ガイソーパワークリーナーはバイオの力を活用し汚れを根元から分解洗浄。外装リフォームを成功へと導きます。

 

部位別実例

 

ブロック塀

ブロック塀の汚れを塗装前に徹底的に除去。カビを根こそぎ落として、カビの再発生を防ぐ

 

木部

木の羽目板や下見板は吸水性があるのでカビが発生しやすい。洗浄すると真っ白に

 

屋根

カビやコケの根が奥までこびりついているスレート系屋根材にはバイオ高圧洗浄が効果的

 

バイオ高圧洗浄の施工手順

材料の準備

高圧洗浄機、大きめのバケツやお怪我2つ、ゴムホースなどを用意

 

養生

照明や電気機器など濡らしてはいけない部分をビニールで養生

 

水養生

潜在が浸透しやすいように洗浄器を水でたっぷりと濡らす

 

洗剤散布

洗浄面全体に洗剤を散布。汚れに応じて洗剤の希釈割合を変える

 

水洗い

洗剤散布後5~10分放置。反応させてから水で一気に洗い流す。

 

飛散する可能性があるため、作業を行う前に近隣の方にご挨拶を。

工期は半日から1日

 

建材別の洗浄方法

モルタル

カビの根が塗装内部まで入り込んでいると除去しきれないことも、無理に高圧洗浄でとろうとすると塗膜がはがれたり削れたりすることもあるので注意

サイディング

チョーキングが激しい場合は、念入りに洗浄しないと塗料が剥離する要因に。これはチョーキングした粉がブロックして塗料が密着していないのが原因

 

付帯部

外壁以外にも、アルミサッシなどにカビがこびりついていることも珍しくない。高圧洗浄できれいになるので、外壁と一緒に洗浄してもらおう。

 

住宅まるごとクリーニング

外壁リフォームを行わなくてもバイオ高圧洗浄を行っただけで新築時を思い出させるような美観を維持できる

 

補修なくして成功ナシ。

傷んだ下地は補修してから塗装するべし

 

長期間、紫外線やアマ風にさらされる外壁は経年劣化がsけられない。外壁の場合、その劣化を見逃さず、適切な処理をしてから塗装することが重要。劣化の程度や素材によって異なる、補修方法を整理しておこう。

 

モルタル編

モルタルは経年劣化によるクラックが発生する資材。

モルタルは、水を使ってセメントと砂を練り合わせ、乾燥させて作られるため、モルタル自体の収縮や構造木材の乾燥収縮などによって、表面に微細なクラックが発生しやすい資材である。日がよく当たる建物の壁など面積の大きい面んでは、乾燥収縮による亀裂を防ぐことは難しい、また、夏の建物の膨張と冬の収縮を繰り返して大きくなったクラックから雨水が親友すると建物の構造にダメージを与えることになる。

 

小さなヘアークラックは「刷り込み」による補修で解決

ヘアークラックとは、髪の毛ほどの幅(0.2~0.3mm以下が目安)の細くて浅いひび割れの事。小さなヘアークラックでも補修は必須、塗装だけではその場しのぎになってしまい、数年もするとクラックの後が出てきてしまう。ヘアークラックを補修する場合は、下塗り材による「刷り込み」工程が必要、微弾性ひらーやセメントフィラーなどの下塗材を、ラスターなどの硬い刷毛を使ってクラックの中に刷り込んで補修する。

 

危険度の高い構造クラックはクライマー+シーリングで補修

幅が0.3mm以上で、深さが5mm以上ある大きなクラックを「構造クラック」という、奉仕チルト基礎の強度が低下し、建物を支えられなくなる危険も。構造クラックの場合、微細な地震などの要因で日々が進行することがあるため、まずは弾力性の高いシーリング材でヒビを生めることが大切だ。手順は、シーリングが十分充填されるよう、クラックを工具でV時にカット。そこにプライマーを塗布してシーリング材を充填する。

 

サイディング編

塗料の高性能化に合わせてシーリング材も進化

サイディングはつなぎ目にシーリング材を使用している場合が多く、10年もたつと劣化したシーリングがヒビ割れてくる、劣化の目安は、隙間ができていた李、押さえてみて案力のない状態であるとき。使用環境によって異なるが、10年ほどで改修を行う必要があるだろう。近年では、高性能塗料の登場に伴って、シーリング材の性能も高耐久にグレードアップしている。塗料に合わせて、シーリングも高耐久性のものにしたい。

 

シーリングの劣化進行度

軽度 効果

劣化の進行度が最も軽い状態。触ると弾力がなく、硬くなっている。

中度 亀裂・ヒビ

劣化が中度まで進んだ状態、雨漏りが発生することも

重度 剥がれ・隙間

シーリングがはがれると劣化も重度。隙間から雨水が建物内に入り込む

最終 完全な剥離

劣化の最終段階まで進むと、完全にシーリング材がなくなってしまう

 

シーリング施工の流れ

放置すると建物本体の劣化も加速させるシ-リング材の劣化。施工の流れを簡単にs津明するので頭に入れておこう。

既存 雨風、紫外線などにより劣化しているシーリング部分
切り取り 既存の目地内部のシーリング材をカッターなどで取り除く
除去 取りやすくなった古いシーリング材を除去

「増し打ち」ではなく「打ち替え」がおススメ

基本的にはしっかり密着し、雨漏りを防ぐことにつながる「打ち替え」が良いとされている。既存の上に新しいものを充填する「増し打ち」は、打ち換えよりも施工の手間がかからないので安価だが、性能の確保ができるかは保証できないので注意が必要だ。

プライマー塗布、養生 シーリングを充填する部分に沿って養生テープを貼る
充填、感想 シーリング用のへらで押さえながら仕上げる
完了 養生テープをはがして施工が終了

出典:株式会社ザメディアジョン「外壁・屋根リフォーム専門書GAISO Vol.2 WALL&ROOF REFORM」